

リニア電源 LPS02シリーズ(旧LPS-Dual、LPS-Differentialなど)について
お知らせでお伝えしておりました、LPS-Digital、LPS-Differentialなど、タカチHYケースを使用するリニア電源について、LPS02シリーズとして正式に開発、受注しております。
現在は、BRi-LPS02EXLEの受注中で、間もなく発送予定です。
BRi-LPS02EX(LE)
従来のLPS01では、タカチHENケースの制約上、100VAトランスでの対応でしたが、
タカチHY88-23-23BBを採用することで、160VAトランスを使用することが可能となり、高電流に対応することが可能となりました。
従来のLPS基板V1.1から高電流に特化したV3.0基板を採用しています。
LPS01とほぼ同様のサイズに収める為、レイアウトを見直すと共に、SMD部品の採用を拡大し、ダイオードには表面実装品を採用、1系統出力で、基本1出力、(オプションで+2出力)に対応しました。
出力毎に逆流防止回路を表面実装ダイオード(一般品及び、10A対応京セラ製ショットキーバリアダイオード)で実現しています。
リニアレギュレーターの抵抗の一部にVishay MMB MELF抵抗器を採用しています。
5A対応のリニアレギュレーターLM338を2基を並列駆動させることにより、最大7Aまでの設計としています。
LPS01と同様、Analog Devices(旧Linear Technology) LT1084CTにも対応します。
160VAトランスを使用することにより、LPS01では3Aまでの対応となっていた24V版についても、最大5Aまで対応可能です。
サイズは231mm X 235mm X 113mmと、LPS01より大きくなっておりますが、その分、放熱の安定性、大容量トランスを搭載することが可能となりました。
その他、5~24Vから直近2電圧を選択して内部で切り替え可能(1系統出力)や、合計50,240uFの3段階のフィルター構成など、LPS01を踏襲しております。
現在、20V 6.5A機を受注しており、最終確認中です。
頒布価格は98,000円(日本国内送料込み)となります。
BRi-LPS02EX-D (LE)
旧名称 LPS-Dualとして設計開発を行っておりました。
こちらも、タカチHY88-23-23BBケースを採用しています。
こちらについては、コアとなるLPS V3基板と5V専用LPS-Digital基板の検証が完了しており、受注可能状態となっております。
BRi-LPS02EX-Dは、LPS02EXLEに加え、5V出力専用のLPS-Digital基板を追加し、2系統出力モデルとなります。
- 5~24Vから直近2電圧を選択し1系統出力(最大7A)
- 5V USB Type-AまたはType-C電源出力(最大3A)
12V/5Vなど、USBアイソレーターと対応機器を1台の電源で賄うことができるようになります。
前面には、LPSシリーズおなじみの電圧計に加え、フロントに電源スイッチを配置。ノイズフィルター付きACインレットをマスタースイッチとして、2系統を任意にオン、オフ可能となります。
追加の5VのLPS-Digital基板は、PCBトロイダルトランスを採用し、LPS V3のメイン出力とはトランスから独立しています。
5V/3A出力とはいえ、耐圧を調整した5V以下専用LPS01でして、LPSシリーズの3段フィルター50,240uFをそのまま踏襲しております。
レギュレーターはAnalog Devices(旧Linear Technology) LT3083CTを採用し、7V 35VA PCBトロイダルトランスを採用しています。
Type-A、Type-Cコネクタ(メス)の電源専用出力コネクタが標準となります。
頒布価格 130,000円(日本国内送料込)となります。
BRi-LPS02EX-T (LE)
現在設計中。
LPS02EX-Dでは、片側が5Vの2系統電源でしたが、LPS02EX-Tでは、
LPSV3基板及び100VAトランスを2セット搭載し、2系統出力可能なリニア電源となります。
ケースは横幅が280㎜の タカチHY88-28-23BBを採用し、LPS02でも大型機となりますが、LPS01EXを2セット詰め込んだ電源となります。
BRi-LPS02EX-PN (LE)
現在設計中。
こちらは、LPS01ベースの正負電源、LPS-Differential基板を採用した、±5~19Vに対応したリニア電源となります。
一般的に、正負電源は、一つのブリッジから半波整流でセンタータップ及び正側、負側を取り出しますが、LPS01の構造をそのまま正側、負側に採用し、トロイダルトランスの2系統出力をそれぞれ正側、負側のSBDブリッジから全波整流、ポストレギュレーター(LM317/337)及び過度応答性に優れた Analog Devices (旧Linear Technology)LT1693A(正)LT3015(負)を使用しています。
LPS01ベースの3段フィルターをそのまま正側、負側に1セットずつ配置しています。
基本的スイッチング電源機の改造前提の電源となりますが、XLRコネクタによる正負GNDの1系統出力となります。
設計中の物についても、頒布の要望があれば迅速に対応させていただきます。
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