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よくある質問と回答(FAQ)

  • BRi-Audioや出品頒布物への質問と回答を掲載しています

(PSMシリーズ) Bx/Mx/Fxの違いを教えてください

PSMシリーズは基本的にコンデンサの合計平滑容量の違いで型番を分けています。

  • B(Basic) 平滑容量を落とし、5V~24Vのスイッチング/トランス/リニアで幅広く使用可能としたモデル
  • M(Medium)平滑容量を中程度にした代わりに12V以上のスイッチングACアダプターまたは5V以上のトランス/リニア電源で使用可能としたモデル
  • F(Full-Spec) PSM基板の上限までコンデンサを搭載し平滑容量を最大とする代わりに、スイッチングACアダプターを除外し、5V~24Vのトランス/リニア電源で使用可能としたモデル

(PSMシリーズ)Mxで12V未満、FxですべてのスイッチングACアダプターが使えないのはどうしてでしょうか

スイッチングACアダプターの保護回路にサイリスタという部品が多用されていますが、この部品は平滑容量限界があり、平滑容量が増えると保護回路が働いて電流が流れなくなる為、使用不可としています。

但し、サイリスタを使用していないDC-DCコンバーター回路などでは、Fxも動作します。
相性問題となる為、個別には対応はできません。

PSM02-Fxが60Hz地域で、FiiO K7純正スイッチングACアダプターで動作したという報告もございます。
当方は50Hz地域の為、そこまでの検証はできませんが、お客様の責任でご判断くださいませ。

(PSMシリーズ)コンデンサの容量で違いはありますか?

基本的にニチコンUKAの容量が大きいほど、高音域のノイズ低減及び、トランス/リニア電源の電源平滑に大きく貢献します。
PSM01-MとPSM01-Fでは、Fのほうが高音域のクリア感など違いが出ます。
PSM02-MxとPSM02-Fxでも同様です。

(PSM/LPS)アルミ電解コンデンサに追加でフィルム/タンタル/セラミックコンデンサを追加したりはしないのでしょうか。

BRi-Audioの頒布物は基本的にノイズ対策を考慮した専用基板を使用しております。
コンデンサを横倒しにするためにリードを伸ばしたり、リード同士をつないで空中配線を行っている製品も見受けられますが、ESR値の増加、ノイズ混入の原因となりますので、専用基板に実装可能な範囲内でのカスタム対応のみお受けしております。
フィルムコンデンサを裏側に追加なども行いません。
簡単に言えば、伸びたリード線がアンテナのようになるとお考え下さい。

(PSM01)Susie/Tankと比べて高いです。安くなりませんか?

PSM01はBxでSusie+Tankと同等、MxやFxではSusie+Tank以上の性能を持ちます。
ノイズクリーナー機能として、ノーマルモード/コモンモードフィルタを使用しますが、BRi-Audioではノーマルモード/コモンモード/高周波向けコンデンサを1パッケージにまとめ、100KHz~1GHzまでの広範囲にわたるノイズ低減を可能にするMurata EMIFILを採用していますが、コストは10倍以上となります。
また、可聴領域のノイズ低減及び、トランス/リニア電源では電圧の波の平滑回路として動作するコンデンサは、ニチコンのオーディオ用現行最上位のUKAを使用しており、これも一般品とくらべると100倍近いコスト増となりますし、フィルムもプロオーディオ用で採用されているドイツWIMA製品を使用しています。
基板ももちろん、DCジャックやDCプラグ、ケーブルに至るまで性能を落とさない部品を使用している為、コストは高くなってしまいます。
個人の趣味頒布ですので、大量仕入れによるコスト低下もなく、部品調達時の送料もかかります。

基本的に部品調達代(および調達時送料)機材のコテ先や銀はんだなどの消耗品費、送料などを入れて計算しており、1台作ってお届けするのにマイナスにならないギリギリのラインとしております

大変申し訳ありませんが、価格を下げることは困難なことをご了承ください。

(PSM01-x2N)限定のようですが購入できますか?

直接取引限定として頒布しておりますので、購入可能です。
お問い合わせくださいませ。

(PSM02シリーズ) xN/xP/xFの違いを教えてください。

PSM02の固体高分子コンデンサの種類の違いとなります。
どの固体高分子コンデンサも高解像感(粒度)優れたノイズ低減性能、過度応答性、平滑性能を持っております。

  • xN ニチコンPLG 16V 470uF x 8基 
    16Vまでに限定されますが、全域の量感を増強しています。
    DDCやトランスポート、単体DACなどに向いています。
  • xP Panasonic OS-CON SEPF 25V 330uF x 8基
    固体高分子コンデンサの先駆けです。粒度がとても高く、一つ一つの音を正確に表現しますが、欠点としてこなれてくる(エージング)まで1000時間を要します。
    オーディオインターフェース系やTHX系ヘッドフォンアンプなどに向いています。
  • xF ニチコン FPCAP RNL 25V 560uF x 8基
    PSM02シリーズに使用している固体高分子コンデンサの中で最も低いESR値を誇り、程よい量感でバランスの良い音質です。
    粒度が上がると、高音域が耳に刺さるように感じる場合もありますが、本機はそれを感じさせません。

OS-CON SEPFのみ、日本国内から低価格で入手可能な為、FP及びMPの価格を下げております。
PSM02シリーズは1台に8個の固体高分子コンデンサを使用する為、RNL及びFPCAP RNL/RR7/RR5は海外サプライヤーより購入する必要があり、送料も2000円別途かかる為、その分価格が上がってしまっていることをあらかじめご了承くださいませ。
UKAに関しては、同様に海外調達ですが同時に注文することで送料分を吸収しております。

(PSM01-x2N/PSM02-Fx)16V以上で使えないのはなぜですか?また、トランスACアダプターでは12Vまでとしているのはなぜでしょうか。

PSM01-x2N及びPSM02-Fxに使用している固体高分子コンデンサ ニチコンPLGは耐圧が16Vまでの物しかリリースされておりません。
耐圧は最大電圧とお考え下さい。耐圧を超えた電圧をかけた場合、コンデンサの破裂、ショートなどを引き起こし、使用不可能または対象機器やアダプターなどにダメージが入る場合もございます。

トランスACアダプターは、非安定化の物がほとんどで、無負荷時に規定の電圧より高い電圧が発生します。負荷がかかるにつれて定格電圧に近づく為、無負荷時の電圧を考慮して低い数値としております。
尚、YAMAHA PA-6は定格12Vですが、無負荷時は14V程度です。(製造時期によっていろいろ変わる可能性があります)
定格を超えてはいけない為、トランスACアダプターの場合は低く指定しております。

同様、他製品も25V定格の範囲でご使用ください。

安定化タイプのACアダプターもいくつか出回っておりますが、電流を流せないものが多いです。安定化電源を望む場合は、BRi-LPS01EXなどの安定化電源装置(リニア電源)をお勧めいたします。

注意点として、トランス型ACアダプターでもスイッチングタイプのレギュレーターを使用していた場合は、スイッチング電源と同様にスイッチングノイズが発生しますのでご注意ください。

(PSM02シリーズ)出品頒布の予定はありますか?

PSM02シリーズは原則直接頒布のみとさせていただいております。
PSM02に使用しているニチコンUKAは1本700円、固体高分子コンデンサも1個200~500円で多数使用するものですので、1台がとても高価です。
趣味の頒布ですので、大量購入によるコストダウンもありませんし、1つ作成するにもコストがかかり、出品で数か月出ないとなると、他の開発や出品頒布の予算が取れません。
但し、直接取引頒布などで部材の調達があった際、PSM02-Mxに限り出品することもございます。
出品頒布の場合、コストが多めにかかること、そして規約により他所と価格を変更してはならないということで、先日、PSM02-Mxの価格を改定させていただきました。

尚、フルスペック版となるPSM02-Fxは直接取引頒布のみとなります。
出品頒布を行う場合、PSM02-Fxの価格も改訂しなければならず、さらに高価になってしまいます。
何卒ご了承くださいませ。

(PSM02/PSM01-x2N)省電力向けのBが存在しないのはなぜでしょうか

PSM02-BxやPSM01-B2Nをリリースすることは可能ですが、

  • PSM02-Bx UKAは25V1000uF 1本に固体高分子コンデンサ8本
  • PSM01-B2N UKAは25V1000uF 2本にPLG 3本

となり、PSM01-B2NはPSM01-Mよりも高価になります。
PSM02-Bxについてはそこまでではありませんが、PSM01-Bについてはあまり出ていないこともあり、一般品としては記載しておりません。
カスタム対応では作成可能ですので、お問い合わせくださいませ。

(PSM02/LPS01)PSM02-FR/MR LPS01(RR7)の情報がありませんがどのようなものでしょうか。

こちらについては、PSMシリーズやLPSシリーズを愛用してくださっている方へのさらなる上位グレードと位置付けているもので、今後もサイトへの表記の予定はありません。

RNLと同等以上に入手が難しい、FPCAP RR7を採用しています。

PSM02-xNと同様、16Vまでの対応となりますが、RNLよりも低ESR(7mΩ)を使用することで、PSM02-xFのバランスを保ちながら、PSM02-xP以上の解像度を合わせ持つものとなります。
LPS01でも同様に選択可能ですが、15Vまで限定となります。
こちらについても今後もサイトへの製品情報の表記の予定はありません。

(PSM/LPSシリーズ)なぜ複数の小容量コンデンサを使用しているのでしょうか?大容量で少数にまとめたほうが安くなるのではないでしょうか。

大容量コンデンサ1本のほうが、BRi-Audio製品の複数コンデンサ搭載よりも確かにコストは下がりますが、音質に影響します。
大容量コンデンサを1本で済まそうとすると、エンジニアの方は経験があるかと思いますが、過度応答性が損なわれ、音の出だしが遅くなりがちに感じます。
スイッチング電源はスイッチング速度から過度応答性が良好ですが、スイッチングノイズをなくすことができません。
コンセプトに、ハイレゾ領域をごまかさない、スイッチングとリニア電源のよいところをというのがあり、過度応答性が損なわれてしまうのはコンセプトに反します。

例外として、PSM02やLPS01で1本の容量を増やしたUKAがありますが、これは、WIMA MKP2との組み合わせで高音域の特性がよく、従来の4700uF+MKS2と比べてさらに高音域がクリア(ノイズが少ない)を実感できた事、かつその下段に固体高分子コンデンサを8基並列で通すことで、大容量コンデンサにありがちな音の立ち上がりの遅れを解消できた事での採用となりました。
但し、小電力系リニア電源の平滑容量を確保する為、PSM01よりも1本増量しています。

コストを下げるために音質を犠牲にすることはできませんので、コストが高くてもニチコンオーディオ用KAと、小容量固体高分子コンデンサ、WIMA MKP2の組み合わせで音質を確保しています。

(LPSシリーズ) LPS-Dual、LPS-Differential、LPS-Digitalはどのようなものでしょうか

現在設計中の基板に

  • LPS-Digital
    5V以下のデジタル電源またはUSB電源としてのリニア電源)最大3A (Linear Technology)の低ノイズLDOリニアレギュレーター仕様
    基板実装トランス使用、基板サイズ16cm  x 7cm
  • LPS-Differential
    ±19Vまでの両電源(差動電源) 最大1.5A
    Analog Devices(Linear Technology)の低ノイズLDOリニアレギュレーター仕様(15V以上はポストレギュレーターとしてLM317/337も使用)
    トランスは別途実装、基板サイズ 16㎝ x 10.3cm

がございます。
どちらもLPS01をベースに開発しており、リニアレギュレーター+3段階によるフィルター構成、リレーによる突入電流抑制回路などを備えております。

どちらも初期基板は完成しており、試作の予算調達を進めている途中のものです。

既存のLPS基板とこれらを組み合わせることで以下のリニア電源装置を予定しております。

  • LPS-Dual (LPS基板とLPS-Digitalを組み合わせることで、5~24Vと5Vの2系統電源を出力可能なリニア電源)
  • LPS-Differential 既存のスイッチング電源を内蔵する機器の改造を前提として、リニア電源化を行う外部電源装置
  • LPS-Differentialフルスペック
    (LPS-DifferentialとLPS-Digitalを使用したDAC、オーディオアンプなどを含むオーディオ機器の電源部)

現在試作中で、ケースなどもタカチHYケースに変更し、大型化しますので、ケース加工費も含むケース代も価格が上がり、10万を超えてしまうと思われます。

現在設計中ですので、今後の情報をお待ちください。